学資保険と生命保険(終身保険)どっちに入るべきなのか?

「学資保険の資料請求をしたはずなのに生命保険ばかり薦められてどうすればいいのか分からない」
「学費を貯めるなら生命保険より学資保険の方がいいはずだよね?」
「生命保険でも学費を貯められるの?」
などなど、学資保険を検討されている方が一度は疑問に思うことではないでしょうか。

学資保険の問い合わせをしたのに、生命保険ばかりを薦められるというのはよくあることです。
良い保険屋さんであればきちんと違いを説明してくれると思いますが、
中には生命保険を進めるばかりでその違いの説明をしてくれない人もいますよね。

そうなると本当はどちらがいいのか、自分で見極めなければいけません。
この記事ではそのような問題にお困りの方に学資保険と生命保険の違いやそれぞれのメリット・デメリットについて説明をしたいと思います。

学資保険と生命保険の違い

はじめに、学資保険と生命保険の違いについてご説明します。

お金が出るタイミング

学資保険は契約時に設定したタイミングを満期としてお金が戻ってきます。
そのタイミングは子どもの年齢に応じて設定されます。
一般的には大学に入る18歳の頃ですが、中学や高校入学のタイミングで受け取れるプランもあります。

一方、生命保険は契約者である親がケガや病気になったり、死亡したタイミングでお金が支払われます。
それに加えて解約した際に「解約返戻金」としてお金がもどってきます。
この「解約返戻金」を学費に充てればよいということで「学資保険の代わりに生命保険を」という話が出てくるのです。

保障の内容

シンプルな学資保険の場合は、親がケガや病気になっても保険料は変わらず、お金がおりることもありません。
ただ、親が死亡した場合にはそれ以降の保険料の払込みが免除され、加えて満期に学費を受け取ることができます。
払い込みが免除されるというのは有り難いですね。
※学資保険のプランによっては「保険料の払込免除」が付加されていない場合もありますので契約時は注意しましょう。

一方、生命保険の場合は親がケガや病気をした場合でもお金がおりることがほとんどです。
さらに親が死亡した場合には学資保険での満期金よりも多額の死亡保険金が入る場合もあります。
しかし、死亡保険金を受け取るタイミングは親が死亡した時点なので、
早くに親が亡くなってしまった場合、大学入学時までその保険料が残っているのかは怪しいところです。

但し、これは学費保険がシンプルなプランであった場合です。
学資保険の中には医療特約を付けて、ケガや病気に備えるプランもあります。

途中解約をした場合

仮に途中でお金が払えなくなって解約をした場合、元本割れのリスクは学資保険にも生命保険にもあります。
学資保険の場合は払い込み期間の途中で解約すれば確実に元本割れが起こりますし、
生命保険の場合も払い込み金額より解約返戻金が大きくなる分岐点のタイミングより前に解約をしてしまうと元本割れをしてしまいます。
但し、生命保険の場合は、払い込みをやめても「払済保険金」というものが残ることがあり、契約時の金額よりも低くなるものの死亡時の保障などが担保されることがあります。

お金を受け取るタイミングの柔軟性

学資保険の場合は、満期金を受け取れるのは契約時に定めたタイミングだけです。
途中でまとまったお金が必要になったとしても早めに受け取るということはできません。
どうしても必要な場合は解約するしかないのですが、その場合は払い込んだ金額よりも少ない額で返ってきます。
また、満期では必ずお金の受け取りが必要です。
手持ち金に余裕があるので引き続き預けるということはできません。

一方で、生命保険の場合は満期設定がありません。
そのため、仮に子どもが18歳になる頃を積み立て目標としていたとしても、その頃に手持ち金に余裕があれば引き続き預けることができます。
そのまま当初の想定よりも解約返戻金を増やしていくことが可能です。

掛け捨ての保険料の有無

ここまでの説明ですと、生命保険の方がいいように思えます。
しかし、生命保険は多くの場合、掛け捨ての保険料を含みます。
この掛け捨ての保険料の割合が大きいと結果的に18歳の頃に受け取る解約返戻金は元本割れしているということもあり得るのです。

また、そのリスクは契約内容次第では学資保険の方にもあります。
医療特約を付けた場合、その医療特約分の保険料は掛け捨て扱いになるため、結果的に元本割れを起こしたり、返戻率がかなり低くなってしまいます。

以上のような違いがあります。
次はこれらを踏まえてそれぞれの保険に向いている人についてご説明します。

学資保険が向いている人

学資保険が向いている人は以下のような人です。

・親にもしものこと(死亡)があっても大学入学時にまとまったお金が出るようにしたい
 (特に一人親の場合は、死亡時に保険金が出る保険よりも大学入学時受け取りができるのでおすすめです)
・既に生命保険には入っているのでシンプルに学費の貯蓄をして保険料よりも受取額を増やしたい

学資保険は学費を貯めるために設計された保険です。
シンプルに学費を貯める、もしものことがあっても学費としてのお金を残す、というのであれば選択すべき商品です。

生命保険が向いている人

対して、生命保険が向いているのは以下のような人です。

・まだ生命保険に入っていないので自分にもしものことがあった時に子どもに残せるお金がない
・念のため、学費は貯めておきたいが、大学に行くかどうかは分からない
・学費に限定せず、将来のために貯蓄しておきたい

まだ生命保険に入っていない人は、学費を貯めるのも大事ですが、その前にもしものことがあった時の備えも必要です。
それであれば、生命保険で万一の時の保障を用意しつつも、その保険料で学費に備えるという選択肢は一つの手です。
また、生命保険のメリットは受取時期を選べることです。
うまくやりくりができて手元のお金で学費をまかなえた場合、その先の将来のために引き続き貯蓄をしておけば元金よりもさらにお金を増やせる投資商品になり得ます。

客観的にどちらお得なのか

どちらが得なのかというのは完全にケースバイケースです。
生命保険は契約時の契約者の年齢によっても保険料や解約返戻金が変わってしまうため、一概に返戻率を計算することができません。
またケガや病気の特約内容次第でも返戻率は変わってしまいます。

ただ、学資保険でも生命保険でも共通して言えるのは
「余分な医療特約を付けない方が最終的な返戻率は高くなる」ということです。
そのため「医療特約はつけません」と宣言して学資保険を契約すれば契約時の返戻率は担保されるでしょう。
そして学費のためと限定せずに将来のためと考えて、こちらも特約を抑制した契約をすれば生命保険の方が返戻率が大きくなるタイミングも来ます。

自分がどのタイミングに備えたいのか、医療保障や死亡時の保障をどれだけ厚くしておきたいのか、
その上でどこまで返戻率をよくするのかということを考えて契約しましょう。

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