学資保険と低解約返戻金型保険はどっちがお得?

「低解約返戻金型保険は学資保険の代わりになるって聞いたけど本当?」
という方のために、学資保険と低解約返戻金型保険の違いとそれぞれのメリット・デメリットについてご説明します。

学資保険と低解約返戻金型保険の違い

はじめに、学資保険と低解約返戻金型保険の違いについてご説明します。

契約形態の違い

学資保険の場合は、被保険者→子ども、受取人→契約者です。
一方、低解約返戻金型保険は、被保険者→契約者、受取人→配偶者または子です。

被保険者が子どもか契約者かという違いがあります。
これがどう関わってくるかというと、低解約返戻金型保険の場合は保険契約時の健康状態確認が契約者自身になるのです。
被保険者が子どもの場合、産まれてすぐであれば健康状態にほとんど問題がないのですんなりと契約できます。
しかし、被保険者が契約者自身の場合は、健康状態に難があると契約条件が悪くなってしまいます。
特に妊娠後期になると、妊娠を原因としたマイナートラブルであるだけなのに、健康状態が悪いという判断になってしまうことも。
そのため、低解約返戻金型保険の契約は、妊娠初期か産後の1ヶ月検診で健康状態が問題ないと診断されたタイミングの方がいいでしょう。

保障の違い

学資保険の場合は、契約者の死亡時には保険料の払い込みが免除の上で満期時に満期金が支払われます。
※学資保険のプランによっては「保険料の払込免除」が付加されていない場合もありますので契約時に注意しましょう。

一方、低解約返戻金型保険の場合は、契約者の死亡時には即時死亡保険金が支払われます。
そして、月々の保険料が同額でも、低解約返戻金型保険の死亡保険金の方が高額に設定されています。

加入できる時期

学資保険の場合は、子どもが産まれる前には契約できない、あるいは、出産予定日の●日前からしか契約できないという制約があります。

一方、低解約返戻金型保険の場合は、契約時期の制約がありません。
そのため、妊活をしている時期からであっても、資金の積み立てを開始しておくことが可能です。

保険料の払込期間

どちらの保険も払込期間はプランによって選択が可能です。
ただ、一般的には、学資保険の保険料の払い込みは契約後~子どもが18歳になるまでです。

一方、低解約返戻金型保険の場合は、65歳払済など長期にわたる払込期間の商品もあります。
学資保険の代用として考える場合は、10年払済や15年払済を選択することになるでしょう。

お金の受け取りのタイミング

学資保険の場合は基本的に満期は子どもが18歳の頃にするプランがほとんどですが、中には中学や高校の入学のタイミングで一部祝金としてお金を受け取れるプランもあります。
いずれにしても、契約時に決めたタイミングでお金を受け取ることになり、自由度はありません。

一方、低解約返戻金型保険の場合は、払込期間が過ぎれば自分の好きなタイミングで解約して解約返戻金を受け取ることができます。
子どもが18歳のタイミングで解約しても構いませんし、それより後で解約しても問題ないのです。

一部解約の可否

学資保険の場合は、積み立てたお金を一部だけ解約するということはできません。
一方、低解約返戻金型保険の場合は、一部だけ解約して受け取り、残りは引き続き積み立てておくという選択が可能です。

返戻率

学資保険の返戻率は契約時のものから変動することはありません。
100%で契約したのなら100%分のお金しか返ってきませんし、110%で契約したのなら110%分のお金しかもらえません。

一方、低解約返戻金型保険の場合は、金利自体は固定であるものの、解約せずに置いておくほど解約返戻金が増える仕組みになっています。
そのため、子どもが18歳の時点では100%分のお金しか返ってこない契約だったとしても、子どもが22歳の頃まで置いておいて解約すると115%分になっているということもあり得ます。

学資保険が向いている人

学資保険が向いている人は以下のような人です。

・親にもしものこと(死亡)があっても大学入学時にまとまったお金が出るようにしたい
 (特に一人親の場合は、死亡時に保険金が出る保険よりも大学入学時受け取りができるのでおすすめです)

学資保険は親にもしものことがあった場合、保険料の支払いが免除されて、満期のタイミングで満期金が支払われます。
生命保険系は死亡時点で給付があるため、大学入学のタイミングで確実にこの金額を!と思っている方には学資保険の方が適切でしょう。

低解約返戻金型保険が向いている人

対して、低解約返戻金型保険が向いているのは以下のような人です。

・まだ生命保険に入っていないので自分にもしものことがあった時に子どもに残せるお金がない
・念のため、学費は貯めておきたいが、大学に行くかどうかは分からない
・学費に限定せず、将来のために貯蓄しておきたい
・学資保険に入るタイミングを逃してしまい、今から入ると返戻率が悪くなりそう

生命保険に入っていない場合、自分にもしものことがあっても子どもの手元にはお金が残りません。
教育資金も大事ですが、それ以上に生きていくためのお金を少しでも多く残しておいてあげたいですよね。
低解約返戻金型保険であれば親の死亡時の保障額は学資保険よりも大きいので安心です。
また、大学入学をしなかった場合や、入学費用を預貯金でまかなえてしまえた場合、その後のためにさらにお金を増やせる選択肢があった方がいいでしょう。
さらに、学資保険は加入時の子どもの年齢が高いと利益が減る商品です。そのような人にとっては低解約返戻金型保険の方がお得になる可能性があります。

客観的にどちらお得なのか

結論から言うと、プラン次第のため、一概には言えません。
ただ、単純に満期(子どもが18歳になった頃)にもらえるお金だけで比較するのか、それ以降にも残せる余地を持っておくのかという点が一番のポイントです。
それぞれの特性・メリットを理解した上で、自分たちがお金を使いたいタイミングやどのような保障をつけたいのかという部分をよく考えて契約しましょう。
学資保険にせよ、低解約返戻金型保険にせよ、大事なのは目的と何を重視するかです。

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